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2013年06月10日

(48)2013.6.8〜9:家族最後の夜

深夜4時。
茶子さんが鳴いている声で目を覚ました私は、
何故かそれが私を「呼んでいる」のだと直感しました。

行ってみると、茶子さんは私に向かって小さく鳴いたあと、
小さいケージの中の子供達を見やりました。

実は、この数時間前…
私は茶子さんに向かって、

「明日はね?茶子さんの子供達を幸せに育ててくれるニンゲンが
 いっぱい来るんだよ。その人達に子供を預けてもいいよね…?
 茶子さんは寂しくなるだろうけど…でも、
 これで子供達はずっと幸せに暮らせるようになるんだよ。
 ごめんね…どうか分かってね…」

そんな話をしていました。
当然、猫にそんな話が理解出来るはずないよな…そう思いながら。
でも、どうしてもきちんと伝えておきたかった。
黙って奪うようなことだけは、したくなかったのです。

そして寝る前に
「最後の夜だから全員一緒に寝るかい?」と
一度は5匹全員を母親のケージに入れてみたのですが…
元気が良すぎる仔猫達であまりにも賑やかになってしまい、
茶子さんが困惑し始めてしまったので
仕方なく2匹を小さいケージの方に戻したのでした。

そして、午前4時。

ドアを開けて「どうした?」と問いかけると
茶子さんは私の目を真っ直ぐに見つめて
一度だけ、ちいさく鳴きました。

「そうか…もう一度、みんな一緒にして欲しいんだね?」

言葉ではなく、でも確かに伝わってくるものがあり、
私はすぐに2匹を茶子さんのケージに入れてあげました。

子供達は、もう嬉しくて嬉しくて、
すぐに上を下への大騒ぎを始めました。
臆病なはずの「たび」までもが、
飛び跳ねながら兄弟たちとじゃれあっています。

やっぱり、兄弟みんなで居るのって嬉しいんだなぁ…。



茶子さんは、楽しそうに遊ぶ子供達の姿を黙って見つめていました。
私も、その傍らに座って最後の宴をぼんやりと眺めていました。



しばらくすると、
再び茶子さんが立ち上がって私に小さく鳴きました。

「ああ、子供達にごはんを食べさせてやって欲しいんだね?」

本当に不思議なことですが…このひととき、
ほとんどテレパシーとでも言うべきほどに
私には茶子さんの伝えたいことが理解できたのです。

私はすぐに仔猫用の食事をたっぷりと用意し、置いてあげました。

茶子さんは、首を階下に伸ばして私が器を置いたことを確認すると
「ぐるぅや〜」と、ひとことだけ鳴きました。

すると、子供達が一斉に器に向かって走ってきて、
美味しそうに食べ始めました。
その中にはなんと、いつもならば食卓戦争の輪に入れず
皆が食べ終わるまで後ろのほうでぽつんと見ているだけの
「たび」までもが、兄弟たちと一緒になって
ガツガツと食べているではありませんか…
私は驚きながら、この光景を残しておきたくて録画をしていました。



いつもならまず先に自分が少し食べてから
子供達に「大丈夫だから食べなさい」と指示する茶子さんも、
穏やかな表情で、子供達全員が食べ終わるまで静かに座っています。


幸せな家族の団らんが、確かにそこにありました。



そして。
旅立ちの朝がやってきます…。







posted by Zippo at 17:27| Comment(4) | 仔猫たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
■無題
なんだか泣けちゃいます
でも、Zippoさんのお気持ちは
きっと伝わっていると思います
ちゃんとわかる子ですよ
頭のよい子だなぁと思います
Posted by がじゅこ at 2013年06月10日 18:07
■Re:無題
>がじゅこさん
ありがとうございます、恥ずかしながら私も書きながら思い出して泣けてきました(苦笑)猫ときちんと向き合ったのは茶子さんが初めてなのですが、猫ってなんと機微のある動物なんでしょうね。茶子さんが生真面目な猫だということもあると思いますけれど、思考や感情が繊細で豊かなことに本当に驚いています。猫好きがどっぷりハマる理由が分かった気がします…(^^;
Posted by Zippo at 2013年06月10日 18:51
本当に涙なしでは読めません。。。Zippoさんの細やかなそして真摯な思いがひしひしと伝わります。最後の夜をこのように茶子さんを気遣って寝ないで過ごされた愛情。。。茶子さんがZippoさんのお宅で赤ちゃんを産んだことは茶子さんの幸運でしたね!わたしもなぜか21歳で天国に行った子を思い泣きました。そしていまわたしと一緒に暮らしてくれてるシェルターから来た2匹の猫たちを見ながら(1匹は9−10歳、もう一匹は1歳で引き取りました)わたしの人生に来てくれてありがとう、といいました。。。
Posted by 礼子 at 2013年10月28日 09:36
>礼子さん

コメントありがとうございます♪
この茶子さん一家の物語が、
礼子さんがご自分が精一杯愛された猫ちゃんを
思い出すきっかけになれたのなら…
そして、いま居る猫ちゃんへの愛情を
再確認して下さるきっかけになれたなら、
茶子さんのしてきた苦労にも意味が生まれたことになります。
ステキな意味をつけて下さって
本当にありがとうございます(^-^)
Posted by Zippo at 2013年10月28日 18:00
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